オズさんの新刊を拝読しました。

時間とお金にゆとりができる「小さな家」: 働く母の家事が本当にラクになる部屋づくり
- 作者: 尾崎友吏子
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2017/06/09
- メディア: 単行本
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オズさんの著書は毎回隅々まで読みこむのですが、今回の本は、今までと違って、ほぼ文章。
暮らしの工夫、整理収納や建築に関する専門的な知識、家族への思いが凝縮された、とても読み応えのある本でした。
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オズさんに学ぶ「ファミリークローゼット」という考え方
家族の衣類を一か所で管理する、という「ファミリークローゼット」。
私も、整理収納アドバイザーの卵として、色々と勉強する中で、やはり、家族の動線や家事動線に収納を合わせる事、用途や使用頻度ごとにグルーピングして収納することなどの効率の良さを感じています。
その代表選手に、衣類の収納があげられるのではないでしょうか。
何しろ、家族に比例して、所有数が増えますし、大体代表して管理するのは主婦である我々、ということが多いですからね~。
オズさんのお宅でも、家族の全ての衣類を、ファミリークローゼットに集中収納し、更衣室もかねて、各自がそこへ着替えに来る、というシステムを導入されています。
我が家でも、つるす収納のスペースを2階に作れたら、洗濯物の手間がどんなに軽くなるだろうな~と想像したことは1度や2度ではありません。笑
いいなあ~と思いつつ、「うちにはどう考えてもそんなスペースはないな・・・」とちょっぴり残念な気持ちになることが多くありました。
そんなとき、本のページをめくる手が止まりました。
家族の服を一か所に収納するのはとてもいいアイデアだけれど、そんなに大きな収納スペースはないという場合は、家族の本当に使う服だけを一か所に集めて、クローゼットやタンスに収納するという方法があります。ファミリークローゼットが個室である必要はありません。(p.128)
おお!なるほど、その手があったか!!!と急に希望が湧きました。笑
我が家の超ミニマム「ファミリークローゼット」
3階建ての極小住宅である我が家。(間取りについては☟をご参照ください)
各階に「部屋」と呼べる場所は各一つずつ。
1階と3階の部屋にはクローゼットがありますが、2階のリビングには収納はありません。
生活の中心は2階のリビングダイニング(約10畳)です。
どうしても、モノが集中するし、使い勝手を考えたら、2階に置きたいものはたくさんある。
部屋をぐるぐると見まわしていて、ある事実に気が付いた私。
何度もブログでご紹介している、こちらの整理ダンス。
子どもたちの衣類を中心に収納しているのですが、大人のパジャマや下着もここに収納しているのです。
3階建ての極小住宅。 動線を考えた衣類の収納 リビングに子供服 - トットちゃんとカモメとパン
主人のパジャマは、生活動線を考慮して、最近1階のお風呂近くの収納へ定位置を変更しました。
夫のパジャマの収納場所 家族の生活スタイルに合わせて収納を考える - トットちゃんとカモメとパン
考えたら、私のパジャマと下着、つまり、リビングで必要になる「衣類」はこの整理ダンスに集中収納しています。
収納場所は、この籠の中。
入っているものは常にこれだけ。
左から、ベルト、パジャマ1セット、靴下1セット(冷え取り靴下を未だに手放せない私・・・)、下着(カップ付きインナーとショーツ)。
下着とパジャマは、同じものを2セットしか持っていません。
写真を撮った時間は、私服を着ている時間だったので、もうワンセットの下着類は着用中、パジャマ類は洗濯中。
パジャマを着ている時間帯(つまり夜)は、朝脱いだパジャマ、入浴時に脱いだ下着類が洗濯中になるので、この籠にはベルトのみ。
季節によっては、すぐに洗わないボトムスの一時置きになります。
一応、下着については、防災用の備蓄の中に新品を2セット用意しているので、いざという時、例えば、洗濯が間に合わなかったときなどには、そこから引っ張り出して着用します。
良品週間で買ったもの② 家族の下着~「衣類のローリングストック」という発想~ - トットちゃんとカモメとパン
ここ以外に、私のパジャマ、下着は所有していませんので、この小さな籠は「一時置き」ではなく私の「クローゼット=衣類の定位置」なのです。
この「2セット持ち」という極小単位の所有数のお陰で、省スペースで収納が叶うのです。
この小さくて不便な家を、何とか攻略しようと、色々と試行錯誤している過程で、自然に超ミニマムサイズなファミリークローゼットを作っていたのだな、ということに気づきました。
2階にないと困る、本当に必要な衣類のみを1か所に集中収納した、我が家の超ミニマムファミリークローゼット。
え~そんなの、クローゼットって言わないでしょ~というツッコミが聞こえそうですが、10にいれば10通りの、100人いれば100通りの暮らし方があるように、「クローゼット=衣類の定位置」のあり方も十人十色で良いのだと思います。
そんな自由な発想に気づかせてくれた、オズさんの新刊。

時間とお金にゆとりができる「小さな家」: 働く母の家事が本当にラクになる部屋づくり
- 作者: 尾崎友吏子
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2017/06/09
- メディア: 単行本
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シンプルに暮らしたい方だけでなく、これから家を建てたり、リノベーション・リフォーム等の予定がある方には、とても参考になる点が詰まっています。
整理収納に興味のある方も、勉強になることは多いですね♪
私は、改めて「整理収納アドバイザー」の先輩として、オズさんへの尊敬が深まりました♪
今日の最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!